国内外の学会、研究の報告では、身体の痛み不調、特に首痛、背中の痛み、腰痛は従業員の労働生産性低下の主な原因だと言われています。これらの身体の痛みを持つ従業員は...
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欠勤率の上昇
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就業中の集中力低下
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モチベーションの低下
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コミュニケーションの能力低下
を招き、その損失は一人当たり年間約2万㌦(200万円前後)と言われ、日本経済全体では凡そ3,600億円、身体全体の痛みでは約2兆円に上ると言われています。
体調不良や、肩こり・腰痛。寝不足や二日酔いなどによる集中力の低下よって、仮に1時間当たり、5分の作業停止時間があった場合・・・
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1日7.5h勤務:5分×7.5h=37.5分
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37.5分×5/週=187.5分(約3時間)
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187.5分(約3時間)×1か月(4週)=720分(12時間)
になります。これが、月給30万円の社員の場合・・・
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月給30万円÷22日=13,636/日当
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13,636円÷7.5h=時給1,818円
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1,818円×12時間(1か月)(作業停止時間)=21,816円
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21,816円×1年(12ヵ月)=261,792円
残業時間などの数値を省いた単純な計算ですが、これだけの損失がり、最低勤務時間なので、実際の残業時間などを含めると、さらに増加すると予測されます。上記の労働生産性を低下させた社員が仮に100人いた場合
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1年間で261,792円×100=26,179,200円・・・これだけの金額に膨れ上がります。
残業時間の増加にも、従業員の体調不良による労働生産性の低下は関連があると予測され、作業効率の低下した社員の負担を、労働生産性の高い社員が、カバーをする。結果としてパフォーマンスの高い社員の負担と疲労は徐々に蓄積し、会社全体の生産性に影響を与える可能性があります。また、優秀な従業員の作業負担の増加が続けば、給与、職場環境、適正評価・・・などの不満蓄積も予測され、離職、転職に伴う人材流出も懸念されます。