良いチームの”土台”の作り方
『心理的安全性』から始めるウェルビーイング経営

持続的に成長する組織の「心のインフラ」とは?

3つのキーワードのつながり

ウェルビーイング (GOAL)

持続的な幸福と自己実現

メンタルヘルス (PILLAR)

健やかな心の状態

心理的安全性 (FOUNDATION)

安心して働ける環境が、すべてを支える土台

心理的安全性を"損なう"言葉

🗣️

「そんなことも知らないの?」

🗣️

「とりあえず言われた通りにやって」

🗣️

「失敗したらどうするんだ」

ウェルビーイングを高める第一歩

💬

話す

雑談や相談の
時間をつくる

👂

聴く

相手の話を
最後まで遮らない

🙏

感謝する

小さなことでも
「ありがとう」を伝える

なぜこれらの関係性が重要なのか?
この後のコラムで専門家が詳しく解説します。

【専門家解説】心理的安全性・メンタルヘルス・ウェルビーイングの違いとは?持続的に成長する組織が持つ「心のインフラ」戦略

はじめにご覧いただいたインフォグラフィックのように、「心理的安全性」「メンタルヘルス」「ウェルビーイング」は、現代の組織運営において不可欠な要素です。

これらは単なるトレンドワードではなく、変化の激しい時代において従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、企業が持続的に成長するための「心のインフラ」と言えます。本コラムでは、それぞれの関係性を整理し、明日から職場で実践できる具体的なアクションを解説します。

【定義編】3つのキーワードを正しく理解する

① 心理的安全性:チームの成果を最大化する「健全な空気」

「こんなことを言ったら、能力が低いと思われるかもしれない…」といった不安を感じることなく、誰もが安心して発言・挑戦できる状態です。これは単なる「仲良しクラブ」ではなく、活発な議論や健全な意見の対立が歓迎され、チーム全体の学習と成長を促す土壌となります。

② メンタルヘルス:心の不調を防ぎ、健やかさを保つ「状態」

精神的な不調や疾患がない状態(マイナスをゼロへ)はもちろん、意欲や活力に満ちたポジティブな心の状態(ゼロをプラスへ)も含まれます。心理的安全性が保たれた環境は、このメンタルヘルスを良好に維持するための重要な要素です。

③ ウェルビーイング:企業の最終ゴールとしての「持続的幸福」

身体的、精神的、社会的にすべてが満たされた、持続的な幸福の状態を指します。良好なメンタルヘルスはもちろん、仕事へのエンゲージメント(熱意・没頭)、人間関係、自己実現など、より広範な要素で構成される、組織と個人が目指す究極のゴールです。

【実践編】明日から始める、心理的安全性を高める具体的アクション

心理的安全性は、リーダーやメンバーの日々の小さな行動の積み重ねによって育まれます。

リーダー(管理職)ができること

  • 自分の弱みや失敗を開示する:リーダーが完璧でない姿を見せることで、メンバーは安心して自分の弱みを見せられるようになります。
  • 「どう思う?」と頻繁に問いかける:部下の意見を積極的に求める姿勢が、「自分の意見には価値がある」という感覚を育てます。
  • 失敗を「学習の機会」と捉え直す:失敗を責めるのではなく、「この経験から何を学べるか?」という視点で対話することが、挑戦する文化を育みます。

チームメンバー(全員)ができること

  • 好奇心を持って聴く:相手の発言を「評価」するのではなく、まずは「理解」しようと努める姿勢が大切です。
  • 感謝を具体的に伝える:「ありがとう」だけでなく「〇〇してくれて本当に助かった」と具体的に伝えることで、相手の貢献を承認します。
  • 助けを求め、快く助ける:助けを求めることは弱さではなく、チームへの貢献です。互いにサポートし合う文化を醸成します。

組織の「心のインフラ」を、専門家と一緒に構築しませんか?

心理的安全性を高め、従業員のウェルビーイングを実現するためには、組織全体での体系的な学びと実践が不可欠です。
ウェルネスドアでは、管理職向け研修やチームビルディングなど、貴社の課題に合わせたプログラムをご提供します。

【主な情報源】
・Google re:Work "Guide: Understand team effectiveness"
・エイミー・C・エドモンドソン「恐れのない組織」