良い仕事は、良い睡眠から。
集中力・判断力が鈍り
ヒューマンエラーが増加
不安やイライラが増大
職場の雰囲気悪化
居眠り運転や作業事故
労災リスクが増大
日本の睡眠不足による経済損失は年間15兆円にものぼるとの試算も。
体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気につながります。
深部体温が下がるタイミングで、自然で深い眠りに入れます。
ブルーライトは脳を覚醒させ、睡眠ホルモンの分泌を妨げます。
なぜ眠れない?どう眠る?
この後のコラムで専門家が科学的根拠を交えて徹底解説します。
はじめにご覧いただいたインフォグラフィックの通り、睡眠は日中のパフォーマンスを左右する重要な要素です。しかし、その影響は身体の休息だけに留まりません。睡眠は、私たちの心を健やかに保つための、最も重要なメンテナンス時間なのです。
このコラムでは、睡眠が私たちのメンタルヘルスにどのように作用するのか、その科学的なメカニズムを深掘りし、心を修復するための具体的な睡眠戦略を解説します。
慢性的な睡眠不足、すなわち「睡眠負債」が溜まると、脳の機能に深刻な影響が及びます。特に、私たちの感情コントロールに大きな変化が現れます。
睡眠不足の状態では、脳の奥にある不安や恐怖を司る「扁桃体(へんとうたい)」が過剰に活動し始めます。通常、この扁桃体の働きは理性を司る「前頭前野」がコントロールしていますが、寝不足だとそのブレーキが効かなくなります。結果として、普段なら気にならない些細なことで強く不安を感じたり、ネガティブな感情に囚われやすくなったりするのです。
研究では「不眠は、うつ病発症の最も強力な予測因子の一つ」とされています。「眠れない」という状態がストレスとなり、心のエネルギーを消耗させ、うつ病の引き金になることがあります。そして、うつ病になるとさらに眠れなくなる…という深刻な悪循環に陥るリスクが高まります。
私たちが眠っている間、脳はただ休んでいるわけではありません。日中の活動で酷使した脳を、翌日最高の状態で使えるようにメンテナンスしています。
これらの脳の働きを最大限に活かすため、以下の行動を意識してみましょう。
個人の努力だけでは、睡眠改善には限界があります。
ウェルネスドアでは、従業員の皆様の睡眠リテラシーを高め、組織全体の生産性向上につなげるためのメンタルヘルス研修をご提供しています。
【免責事項】
本記事は、睡眠に関する一般的な情報提供を目的としています。睡眠障害の疑いがある場合や、不眠が続く場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
【主な情報源】
・厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」「睡眠・覚醒リズム障害」
・厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」