「健康のために、と野菜多めのメニューを選んでいるけど、本当にこれでいいのかな?」
「コンビニでお弁当を選ぶとき、結局どれが正解なんだろう…」
食品の裏にある栄養成分表示を眺めながら、そんな風に思ったことはありませんか?数多くの食品の中から「より健康的なもの」を直感的に見分けるのは、本当に難しいですよね。
そんな悩みを解決する一つの物差しとして、国の研究機関が開発した「日本版栄養プロファイルモデル」、通称「日本版栄養スコア」が注目を集めています。
この記事では、この栄養スコアがどのようなもので、私たちの食品選びにどう役立つのかを、専門家の視点から分かりやすく解説します。
Q. 「日本版栄養スコア」とは、簡単に言うと何ですか? A. 食品の栄養バランスを点数化した「健康ものさし」です。食物繊維やたんぱく質など摂りたい栄養素が多いと点数が上がり、糖類や食塩など控えたい栄養素が多いと点数が下がります。スコアが高いほど、栄養的にバランスの取れた食品と言えます。
これは、国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所」が開発した、食品の栄養価を客観的に評価するための指標です。食品100gあたりに含まれる栄養素を点数化し、「摂取を推奨する栄養素」の点数から「過剰摂取を避けたい栄養素」の点数を差し引いて、総合的なスコアを算出します。
つまり、このスコアが高い食品ほど、栄養のバランスが優れていると考えることができます。
Q. この栄養スコアを、毎日のコンビニやスーパーでの買い物にどう活かせますか? A. スコア自体が表示されていなくても、「考え方」を応用できます。例えば、お弁当を選ぶ際に「食物繊維やたんぱく質(ポジティブ要素)が多そうか?」「糖類や食塩(ネガティブ要素)は多すぎないか?」と意識するだけで、より健康的な選択がしやすくなります。
Q. スコアが低い食品は、食べてはいけないのですか?
A. いいえ、そんなことはありません。このスコアは「良い食品」「悪い食品」とレッテルを貼るためのものではなく、あくまで「より健康的な選択をするための物差し」です。例えば、スコアが低めのお菓子や嗜好品も、食べる量や頻度を考え、他の食事とのバランスを取ることが大切です。「今日は少しスコアが低いものを楽しんだから、明日は野菜を多めに摂ろう」といった調整が健康維持の鍵となります。
Q. すべての食品のスコアを知ることはできますか?
A. 現時点では、すべての市販品のスコアが公開されているわけではありません。この考え方は、今後、食品メーカーの商品開発や、スーパー等での表示に活用されることが期待されています。まずは測定ツールでご自身の傾向を把握し、スコアの「考え方」を日々の食品選びのヒントとして活用いただくのが最も実践的です。
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【免責事項】
本記事および測定は、一般的な情報提供を目的としています。個人の健康状態や病状に応じた食事については、かかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。
【参照情報】
・国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「日本人における食事の栄養バランスを評価するシステムの開発」
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この測定は、食品選びの「傾向」を簡易的に評価するものです。スコアが低い食品も、量や頻度を調整し、バランスの良い食事を心がけることが大切です。